“自称”人並み会社員でしたが、転生したら侍女になりました
目と口を布で塞がれ、手も縛られる。

「まさか、私以外に錬金術を使える者がいるなんて、思いもしなかったわ」

「むぐう……!」

「錬金術で人の心を掴み、ぬくぬく暮らすのは、さぞかし楽しかったでしょう?」

「うう……!」

「みんなすっかり騙されて、馬鹿よね」

「ふぐぐぐ~~!」

私を悪く言うことは構わない。けれど、他の人の悪口は絶対に赦さない。

「うるさいわね」

足をばたつかせていたら、腹部に鈍い衝撃が。大人しくさせるために、私のお腹を殴ったようだ。

「ふぐぐ、うぐ……」

無念なり。言葉にならなかった言葉を呟いて、私は意識を手放した。
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