“自称”人並み会社員でしたが、転生したら侍女になりました
「では、明日から頼む」

「はい、頑張ります」

「あまり、力み過ぎないほうがいい。って、言われずともわかっているな」

「あ、はい」

ミシェル様は、あわく微笑みながら私の頭を優しく撫でる。

不意打ちの笑顔と接触は、酷く私をドキドキされる。こうして一緒に働くことになって、ぐっと距離が縮んだような。

同僚限定の特別サービスなのか。こんなことが毎日あっては、心臓が正常に動き続けるのか心配になる。

「ではまた、夕食時に」

「夕食も、一緒なのですね」

「嫌なのか?」

「嬉しいです」

「では、また」

「はい」

一日目にして、私の心臓は負荷がかかりすぎて大変なことになっていた。と、ミシェル様にドキドキしている場合ではない。荷解きをしなければ。
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