“自称”人並み会社員でしたが、転生したら侍女になりました
◇◇◇

夕食前に、お風呂に入るように言われる。ミシェル様は外にあるお風呂に入るらしいが、私は館の中にあるお風呂を使ってもいいらしい。

お嬢様と一緒のお風呂を使うなんてとんでもない。そんなことを言って遠慮をしたが、外を行き来したら確実に風邪を引く。だから、気にせずに使うようにと言われた。

「それに、これはアリアンヌお嬢様の決定だ。従うように」

「わかりました」

アリアンヌお嬢様がいいと言うのであれば、使わせてもらうしかない。

恐れ多いと思ったが、お風呂は毎日入りたい。ありがたく、使わせてもらう。

脱衣室から浴室にかけて、大理石が惜しげもなく使われていた。よくよく確認したら、浴槽は陶器だ。いったい、どうやって焼いているのか、謎すぎる。

浴槽に手を浸してみた。いいお湯かげんだ。

「はー……!」

思わず、感嘆のため息が出てしまった。
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