“自称”人並み会社員でしたが、転生したら侍女になりました
翌日──勤務一日目となる。

太陽が地平線から顔を覗かせると、アリアンヌお嬢様を起こしに行く。

アリアンヌお嬢様は私室と寝室が続き部屋になっていた。先にカーテンを開き、部屋を明るくする。

「ううん」

寝台に太陽光が差し込み、アリアンヌお嬢様は身じろいだ。同時に、メアリーさんが優しく声をかける。

「アリアンヌお嬢様、朝ですよ」

「うん……」

「今日は、エリーさんも来ていますからね。シャキっと起きてください」

「え!?」

私がいると聞いたアリアンヌお嬢様は、すぐさま起き上がる。

長い銀髪にぱっちりとした新緑の瞳、ほっそりとした手足。アリアンヌお嬢様は人形のような美少女だった。

しかし具合を悪くしているのは本当のようで、肌は白さを通り越して青白い。ストレスの影響か、肌荒れもしているようだった。

まあ、あの泡立たない上に無臭の石鹸で洗っても、肌荒れは改善されないだろうが。
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