“自称”人並み会社員でしたが、転生したら侍女になりました
一時間半ほど並んで、ようやく順番が回ってくる。
ショーケースの中にある木苺のタルトは、ルビーのように光輝いていた。きっと、アリアンヌお嬢様も喜んでくれるだろう。
イリスとドリス、メアリーさんにもお土産の焼き菓子を買って包んでもらう。
「こちらの木苺のタルト、配達もしておりますが、いかがなさいますか?」
「では、郊外にあるルメートル公爵家の離れにいらっしゃるアリアンヌお嬢様までお願いいたします」
そう頼んだら、店員の表情が氷付いた。
「あの、申し訳ございません。たった今、木苺のタルトは、完売いたしました」
「え?」
「代金は、お返しいたします」
そう言って、渡した代金がそのまま返される。呆然とその場に立ち尽くしていたが、背後に並んでいた客からドン! と押されてしまった。
「ちょっと、何をするんですかー」
「順番、守ってくださいー」
イリスとドリスが抗議するが、聞く耳持たずだった。
「あんたらは、会計終わっただろう! もう、出て行ってくれ!」
「なんですって?」
「まだ、終わってないのに!」
「……イリス、ドリス、行きましょう」
ショーケースの中にある木苺のタルトは、ルビーのように光輝いていた。きっと、アリアンヌお嬢様も喜んでくれるだろう。
イリスとドリス、メアリーさんにもお土産の焼き菓子を買って包んでもらう。
「こちらの木苺のタルト、配達もしておりますが、いかがなさいますか?」
「では、郊外にあるルメートル公爵家の離れにいらっしゃるアリアンヌお嬢様までお願いいたします」
そう頼んだら、店員の表情が氷付いた。
「あの、申し訳ございません。たった今、木苺のタルトは、完売いたしました」
「え?」
「代金は、お返しいたします」
そう言って、渡した代金がそのまま返される。呆然とその場に立ち尽くしていたが、背後に並んでいた客からドン! と押されてしまった。
「ちょっと、何をするんですかー」
「順番、守ってくださいー」
イリスとドリスが抗議するが、聞く耳持たずだった。
「あんたらは、会計終わっただろう! もう、出て行ってくれ!」
「なんですって?」
「まだ、終わってないのに!」
「……イリス、ドリス、行きましょう」