“自称”人並み会社員でしたが、転生したら侍女になりました
「知り合いに国家錬金術師がいる。今から、この美容クリームを見せに行こうと思うのだが」
「今からって、お約束をしていたのですか?」
「していないが、だいたい地下研究室にいると話していた」
手紙を送っても、気づかないことが多いらしい。そのため、直接訪問することが、もっとも手っ取り早い面会方法なのだとか。
「この美容クリームは、一度成分を調べてもらったほうがいいだろう」
「でしたら、私が作ったローレル石鹸も問題ないか、調べていただくことは可能ですか?」
「エリーが作った石鹸、というのは?」
「こちらです」
エプロンドレスのポケットから、ローレル石鹸を取り出す。
「アリアンヌお嬢様の肌質改善を目的とした石鹸なのですが」
「どこで、石鹸の作り方を覚えた?」
鋭い質問をしてくれる。アリアンヌお嬢様にも聞かれるかもしれないので、説明は必要だろう。だからといって、正直に前世の記憶であると言えるわけがない。すぐさま、正気か否か疑われてしまうだろう。
「作り方は、子どもの時に本で読んだ記憶があって」
「そうか」
以降、ミシェル様は深く突っ込まずにいてくれた。
「エリー、よかったら、一緒に来ないか?」
「え、いいのですか?」
「国家錬金術師のソール・ジルヴィーは癖のある人物であるが、それでも構わないのならば」
「はい。ぜひとも、ご一緒させていただきたいなと」
石鹸の安全性を保障してくれるのならば、これ以上にありがたいことはない。遠慮なく、会わせてもらうことにした。
そんなわけで、私は再び馬車で王都に向かうこととなる。
「今からって、お約束をしていたのですか?」
「していないが、だいたい地下研究室にいると話していた」
手紙を送っても、気づかないことが多いらしい。そのため、直接訪問することが、もっとも手っ取り早い面会方法なのだとか。
「この美容クリームは、一度成分を調べてもらったほうがいいだろう」
「でしたら、私が作ったローレル石鹸も問題ないか、調べていただくことは可能ですか?」
「エリーが作った石鹸、というのは?」
「こちらです」
エプロンドレスのポケットから、ローレル石鹸を取り出す。
「アリアンヌお嬢様の肌質改善を目的とした石鹸なのですが」
「どこで、石鹸の作り方を覚えた?」
鋭い質問をしてくれる。アリアンヌお嬢様にも聞かれるかもしれないので、説明は必要だろう。だからといって、正直に前世の記憶であると言えるわけがない。すぐさま、正気か否か疑われてしまうだろう。
「作り方は、子どもの時に本で読んだ記憶があって」
「そうか」
以降、ミシェル様は深く突っ込まずにいてくれた。
「エリー、よかったら、一緒に来ないか?」
「え、いいのですか?」
「国家錬金術師のソール・ジルヴィーは癖のある人物であるが、それでも構わないのならば」
「はい。ぜひとも、ご一緒させていただきたいなと」
石鹸の安全性を保障してくれるのならば、これ以上にありがたいことはない。遠慮なく、会わせてもらうことにした。
そんなわけで、私は再び馬車で王都に向かうこととなる。