“自称”人並み会社員でしたが、転生したら侍女になりました
「殿下、お急ぎではなかったのですか?」

「ああ、そうだったね。お先に失礼するよ」

会釈をして、王太子殿下を見送る。

「あ、僕のアリアンヌに、よろしく伝えておいて」

「御意に」

王太子殿下は颯爽と去って行った。しばらく間を置いて、私達も入る。その前に、ミシェル様に質問された。

「王太子殿下はエリーに何を囁いていた?」

「あ、えっと、それは、ひ、秘密です」

追及されるかと思いきや、ミシェル様は「そうか」と言って塔の中へと入って行った。私はドキドキを引きずりながら、あとに続く。
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