愛のかたち
わたしはハンパなくドキドキしていた。

なんでイヤだって思いっきり抵抗しなかったんだろ・・。

なんでイヤだって思わなかったんだろ・・。

なんでダメってことしか頭になかったんだろ・・。

だめ、まだドキドキしてる・・・。


わたしは走って教室に戻った。

ドアを開けるとナースを着たクラスメイトが恵介くんとイチャイチャとした感じで話していた。

わたしは多分、口を開けて呆れた顔を隠せなかったと思う。


友美はわたしを見てすぐに

『咲貴、大丈夫なわけ??』

と心配そうな顔をした。

『なんで?大丈夫大丈夫。』

言った瞬間だった。

『咲~貴~ちゃんっ。俊は??』

恵介くんが座ったまま話しかけてきた。


『もう来るんじゃない?先にわたし来たから。』

『俺、咲貴ちゃんのこと諦めたけどあいつまじで強いでしょ?彼氏いてもずっと一途に諦めないの。あいつ俺と違って女遊びまじしてないからね。』

いつものニヤニヤした顔じゃなく恵介くんは強気な顔つきで言った。

・・でも俺と違ってって・・。

正直だけど最低。


そう想いながらも黙っているわたしに

『俺、咲貴ちゃんは俊と合うと思うけどね。』

そう言ってわたしのところに来て1000円渡し、

『釣りは友美となんか飲んで。』

と言って勝手に出て行った。

『恵介くん、困る!!』

叫ぶが恵介くんはシカトだった。


ナースの子は

『ね、番号聞き忘れたんだけど知ってる~??』

と聞いてきたがわたしは消したと嘘をついて教えなかった。
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