愛のかたち
1時間ほど寒い中バイクを走らせてくれて到着したところは山の入り口にあるプライベートハウスだった。

結構有名なところでCMや話も聞いたことがある。


『チェックイン、ほんとはもうだめな時間だけど無理矢理頼んだんだ。』


そう言って受付みたいなところに一緒に行った。


『すみません、尾上です。無理言ってすみません。』


そう言うと嫌な顔1つせずに受付の年配の男の人はいらっしゃいませ。と言ってくれて、受付票と鍵をくれた。

俊くんがサラサラッと住所や名前を書いてわたしたちは部屋に入った。

まずは暖房を強にして入れた。

寒い寒い。



部屋は1番目立つ大きなベッドが1つ。

そして小さなテレビとそのには小さな白い冷蔵庫。

ベッドの横には白いソファと目の前に茶色いテーブル。

ラブホテルみたいだけどすごくかわいい照明やテイッシュカバーがかなり凝っていて、アロマキャンドルや植木など小物がいっぱい置いてあった。


『かわいい~!!俊くんありがとう!!』


わたしはベッドに座って俊くんを見上げた。


俊くんはソファに座ってタバコに火をつけた。


『いいとこ予約したでしょ??』


得意気に言いながら煙を噴出した。
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