愛のかたち
『俊って意外と甘えたがりって感じだよね。』


わたしもあの後お風呂からあがり、ソファでタバコを吸っている俊とその横にわたしという位置で座っていた。


『そうかな??好きな子とは一緒にいたいって普通じゃない?』


そう言ってタバコを灰皿に押し付けて消した。


『咲貴にプレゼントがあります。』


そう言って俊は立ち上がり、ちょっとだけ持ってきた荷物の中から小さな袋を持ってきた。


それに反応してわたしも荷物の中からプレゼントを取り出した。

中身は前々から欲しいと言っていたアレ。



『あげる。』


そう言って手渡されたのでわたしはその袋を開けた。

紙袋が思いっきりティファニーだったのでアクセサリーだとは気付いた。


中身はネックレスでロックペンダント。

鍵みたいになっているデザイン。

わたしは手に取り、頭の位置くらいまで上げてペンダント部分を目の前まで持ってきてまじまじと見た。


『かわいい!!ありがとう!!』


そう言って早速つけた。


『普通、つけてもらったりするんじゃねーの??こういうのって。』


ちょっと膨れた顔で俊が言っていた。

付けたかったのかな??


『そして、ここの代金ね。俊サンタからのプレゼントです。』


まだちょっと不機嫌そうに言っていたのでそれに笑ってしまった。


首元に抱きついて


『俊、ありがとう!!まじ大切にするからっ!!!』


そう言うと機嫌は直ったらしく(超単純)背中に手をまわしてきてくれて


『2月の誕生日は指輪にするからね。』

と優しく言ってくれた。


指輪・・・もらえるんだ。
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