新妻ですが、離婚を所望いたします~御曹司との甘くて淫らな新婚生活~
【2016年12月10日(土)
土曜日の出来事を翌朝に記入。もう、観念するしかない。
昨日は、久々の同期会兼忘年会だった。幹事をしてくれたユキちゃんは、いつもいいお店を見つけてきてくれる。
席が越智くんと隣同士になったのは偶然だけど、たぶん私は無意識に身構えて、自分でもわかるくらいちょっと挙動不審だった。
そしたら越智くん、わざわざ私をトイレの近くのあまり人が来ないところに連れ出して、「俺何かした?俺が近くにいるの嫌か?」って……あんな、至近距離で、ほとんど壁ドンみたいな感じで、切ない顔で。ちょっと、破壊力すごすぎて倒れそうになった。
必死だったからハッキリとは覚えてないけど、なんとか「越智くんのことが嫌なわけじゃないし、ちょっと疲れててぼんやりしてた」的なことを言ってごまかせた……と思う。
私の話を聞いて、越智くんがホッとしたような優しい笑顔になったのも心臓にきた。キュン死にって、たぶんああいうことなんだろうな。
そのあと席に戻ってからは、わりと今まで通りの態度で楽しく話せたと思う。
意識するようになってから、本当に、越智くんはいちいち私の琴線に触れることばかりしてくる。
前に私がふざけて渡したマネリンの絵も、あのとき言ってた通り仕事で使ってる手帳に入れて持ち歩いてくれてて、すごくうれしかった。
もう、言い訳もできない。私は、越智くんのことを好きになってしまった。
だけど、越智くんは一生結婚するつもりがないと言っていた。
そもそも両思いになれるなんておこがましいことは思ってないけど、越智くんにとって、恋人という存在はあまりたいした位置づけじゃないのだろう。
そんなの、切なすぎる。私は、自分が恋してる人を大事にしたいし、大事にされたい。
たとえば告白して、とりあえずそういう関係にはなれたとして、越智くんはたぶん、今の同期という関係のときの私の方が大事にしてくれる。
越智くんの人生に、こんな私の気持ちは必要ない。
この恋心は、絶対に知られちゃいけない。】
土曜日の出来事を翌朝に記入。もう、観念するしかない。
昨日は、久々の同期会兼忘年会だった。幹事をしてくれたユキちゃんは、いつもいいお店を見つけてきてくれる。
席が越智くんと隣同士になったのは偶然だけど、たぶん私は無意識に身構えて、自分でもわかるくらいちょっと挙動不審だった。
そしたら越智くん、わざわざ私をトイレの近くのあまり人が来ないところに連れ出して、「俺何かした?俺が近くにいるの嫌か?」って……あんな、至近距離で、ほとんど壁ドンみたいな感じで、切ない顔で。ちょっと、破壊力すごすぎて倒れそうになった。
必死だったからハッキリとは覚えてないけど、なんとか「越智くんのことが嫌なわけじゃないし、ちょっと疲れててぼんやりしてた」的なことを言ってごまかせた……と思う。
私の話を聞いて、越智くんがホッとしたような優しい笑顔になったのも心臓にきた。キュン死にって、たぶんああいうことなんだろうな。
そのあと席に戻ってからは、わりと今まで通りの態度で楽しく話せたと思う。
意識するようになってから、本当に、越智くんはいちいち私の琴線に触れることばかりしてくる。
前に私がふざけて渡したマネリンの絵も、あのとき言ってた通り仕事で使ってる手帳に入れて持ち歩いてくれてて、すごくうれしかった。
もう、言い訳もできない。私は、越智くんのことを好きになってしまった。
だけど、越智くんは一生結婚するつもりがないと言っていた。
そもそも両思いになれるなんておこがましいことは思ってないけど、越智くんにとって、恋人という存在はあまりたいした位置づけじゃないのだろう。
そんなの、切なすぎる。私は、自分が恋してる人を大事にしたいし、大事にされたい。
たとえば告白して、とりあえずそういう関係にはなれたとして、越智くんはたぶん、今の同期という関係のときの私の方が大事にしてくれる。
越智くんの人生に、こんな私の気持ちは必要ない。
この恋心は、絶対に知られちゃいけない。】