新妻ですが、離婚を所望いたします~御曹司との甘くて淫らな新婚生活~
記憶喪失という異常事態とはいえ、ひとつ屋根の下で暮らし始めた私たちは、特に諍いなんかもなく仲良くやっていると思う。
皐月くんは本当に優しくて、いつも私のことを気遣ってくれている。
そんな彼に少しでも報いたいと、自分ができる精一杯で料理や掃除等の家事をがんばる日々だ。
まあ、そうやって私が家事に打ち込んでいると、皐月くんは「無理はするなよ」と言って苦笑したりするんだけど。
『俺はこの先、絶対におまえを離さない。だから礼も、俺から離れるな。守りたいんだ、おまえを』
退院した日のあの晩、まっすぐに私を見つめてそう言った彼のことを思い出すたび、身体が熱くなる。
私がこの生活や、彼に慣れるまで待ってくれると……宣言した通り、あれから今日まで、皐月くんが私に触れてくることはない。
それでもふとした瞬間、私に向けてくれるやわらかな眼差しに気づいたときや男性を感じるゴツゴツした手に偶然触れてしまったときなど、両手で顔を覆って逃げ出してしまいたくなるような、そんなどうしようもない衝動にかられてしまうことがある。
まるで私、恋を覚えたての少女みたいだ。
恋どころか、書類上の彼と私は、とっくに夫婦だというのに。
こんな調子で、彼に慣れる日なんてくるのだろうか。
でも、さすがに……まんまり長く待たせてしまうのは、その、皐月くんにも悪いよね? ……私たち、仮にもまだ新婚さんなわけだし。
とはいえ、果たして今の私に、彼が“そういう”欲望を持ってくれるかは微妙なところだ。
この22歳の精神で目覚めてから、なんだか恥ずかしいところばかり皐月くんには見せてしまっている自覚がある。
記憶がないとはいえ、妻として、もっといろいろがんばりたいんだけどなあ……。
皐月くんは本当に優しくて、いつも私のことを気遣ってくれている。
そんな彼に少しでも報いたいと、自分ができる精一杯で料理や掃除等の家事をがんばる日々だ。
まあ、そうやって私が家事に打ち込んでいると、皐月くんは「無理はするなよ」と言って苦笑したりするんだけど。
『俺はこの先、絶対におまえを離さない。だから礼も、俺から離れるな。守りたいんだ、おまえを』
退院した日のあの晩、まっすぐに私を見つめてそう言った彼のことを思い出すたび、身体が熱くなる。
私がこの生活や、彼に慣れるまで待ってくれると……宣言した通り、あれから今日まで、皐月くんが私に触れてくることはない。
それでもふとした瞬間、私に向けてくれるやわらかな眼差しに気づいたときや男性を感じるゴツゴツした手に偶然触れてしまったときなど、両手で顔を覆って逃げ出してしまいたくなるような、そんなどうしようもない衝動にかられてしまうことがある。
まるで私、恋を覚えたての少女みたいだ。
恋どころか、書類上の彼と私は、とっくに夫婦だというのに。
こんな調子で、彼に慣れる日なんてくるのだろうか。
でも、さすがに……まんまり長く待たせてしまうのは、その、皐月くんにも悪いよね? ……私たち、仮にもまだ新婚さんなわけだし。
とはいえ、果たして今の私に、彼が“そういう”欲望を持ってくれるかは微妙なところだ。
この22歳の精神で目覚めてから、なんだか恥ずかしいところばかり皐月くんには見せてしまっている自覚がある。
記憶がないとはいえ、妻として、もっといろいろがんばりたいんだけどなあ……。