新妻ですが、離婚を所望いたします~御曹司との甘くて淫らな新婚生活~
しばらくして、バスは会場付近の停留所へ到着する。

花火の打ち上げがスタートするまでの時間を夜店を回って過ごすことにしていた私たちは、そこから少し歩いてまずはフードコートエリアにやって来た。

出店の定番であるたこ焼きやおでん、焼きそばなどの他に、今流行りのタピオカドリンクが売っている店まである。



「わあ、いろいろあって迷っちゃうね」

「あっちの道沿いにも、屋台はたくさん並んでいるはずだ。順番に回ってみるか」

「うん!」



皐月くんとふたり歩きながら、私は浮かれた気分を抑えきれない。

いくつになっても、お祭りや花火大会の会場にさまざまな屋台が立ち並ぶ光景は、心がおどるものだ。

焼き鳥やたこ焼きを、購入したそばから食べ歩く。

途中【フルーツ飴】と書かれた派手な黄色いのれんを見つけ、反射的に足を止めた。



「あっ、あんず飴!」



店先に並ぶいろんな種類の飴の中から大好物を発見してふらふらと近づくと、私の行動に気づいた皐月くんもあとを追ってくる。

迷うことなく購入を決め、店番をしていた若い男性に声をかけて代金を支払った。

目的のものを無事手にし、ウキウキ気分で店を離れる。
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