新妻ですが、離婚を所望いたします~御曹司との甘くて淫らな新婚生活~
「ふふふ、久しぶりだなーあんず飴」
言いながら受け皿代わりのもなかから割り箸に刺さったあんずを持ち上げ、パクリとひとくち。
コーティングされた水飴の甘さとあんずの甘酸っぱさが絶妙で、期待していた通りのおいしさにますます笑顔が深まる。
そこで私は、隣からやけに視線を感じ気がしてそちらへと目を向けた。
「皐月くん?」
「あんず飴……食べたことないな、俺。どんな味がするんだ?」
じっと私の手もとを見つめながら不思議そうにしている彼に、ふと口もとが緩んだ。
持っている割り箸を、軽く彼の方へ差し出す。
「皐月くんも、食べてみる? おいしいよ」
「いいのか? じゃあ、ひとくち」
好奇心には抗えなかったのか、こちらの提案に皐月くんがあっさりと乗る。
私としては、割り箸ごと渡したうえで好きなだけ食べてもらうつもりだった。
けれども彼はその長身を屈めると割り箸を持つ私の手に自分のそれを上から添え、なんとそのままがぶりとあんずに噛みついたのだ。
想定外の出来事に、思わず私は硬直。
だけど皐月くんの方でも、想定外は起こったらしい。
もぐもぐと咀嚼する彼は眉間にシワを寄せ、なんだか妙に難しい顔をしていた。
言いながら受け皿代わりのもなかから割り箸に刺さったあんずを持ち上げ、パクリとひとくち。
コーティングされた水飴の甘さとあんずの甘酸っぱさが絶妙で、期待していた通りのおいしさにますます笑顔が深まる。
そこで私は、隣からやけに視線を感じ気がしてそちらへと目を向けた。
「皐月くん?」
「あんず飴……食べたことないな、俺。どんな味がするんだ?」
じっと私の手もとを見つめながら不思議そうにしている彼に、ふと口もとが緩んだ。
持っている割り箸を、軽く彼の方へ差し出す。
「皐月くんも、食べてみる? おいしいよ」
「いいのか? じゃあ、ひとくち」
好奇心には抗えなかったのか、こちらの提案に皐月くんがあっさりと乗る。
私としては、割り箸ごと渡したうえで好きなだけ食べてもらうつもりだった。
けれども彼はその長身を屈めると割り箸を持つ私の手に自分のそれを上から添え、なんとそのままがぶりとあんずに噛みついたのだ。
想定外の出来事に、思わず私は硬直。
だけど皐月くんの方でも、想定外は起こったらしい。
もぐもぐと咀嚼する彼は眉間にシワを寄せ、なんだか妙に難しい顔をしていた。