好きになるには理由があります
 そんなに真剣に見てるのになーと深月は思う。

 そんなときの横顔はちょっと格好いいではないですか、
と思って眺める深月の視線に気づいたように陽太が振り向いた。

「意外とお好きなんじゃないんですか? 神楽」
と深月は訊いてみる。

「まあ、見てる分には意外と面白いかな」
と言う陽太に、

「じゃあ、なんでやってくれないんですか?」
と改めて訊いてみる。

「なんでって……。

 ああ、そうそう。
 俺は神様は信じないんだった。

 だからだ」

 そんな奴に舞われても神様も嫌だろう、と陽太は言うが。

「いや~、ああそうだったと思い出す程度なら、信じてくれって思ってますよ、神様も。

 ところで、なんで神様を信じないんですか?」
< 111 / 511 >

この作品をシェア

pagetop