好きになるには理由があります
 



 その日、陽太は少しだけ舞い、あとは衣装のサイズが合うかどうかだけ確認して終わったようだった。

「支社長、お疲れ様です」
と深月が側に行くと、陽太は相変わらず、万理たちに囲まれている清春の方を見て言う。

「お前の兄貴はモテるな」

 はあ。
 人妻と彼氏持ちとおばあちゃんたちに……。

「……何故、お前がいいんだろうな。
 いい男なのに」

 いや、貴方もですよ。

 っていうか、この人の場合は行きがかり上、仕方なくかな、と深月は思った。




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