好きになるには理由があります
「この船に俺以外居ると思うのか。
 っていうか、お前は他に誰か居ると思ってたのに、半裸で浴室まで走ったのか。
 お前はどんな種類の変態だ」
と畳み掛けるように言われてしまう。

 深月が口を開くより早く、陽太は窓の外を見、

「デッキで食べるか。
 いい天気だ。

 なにか羽織って出ろよ」
と言ってキッチンから料理を運び始めた。

「わっ、私も運びますっ」

 ええっ、今すぐにっ、と支社長に料理まで作らせてしまった深月は、慌ててキッチンに駆け込んだ。





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