好きになるには理由があります
 



 広いデッキには小洒落たダイニングテーブルやソファがあった。

 ……雨降ったら、どうすんだ、これ。

 などというショボイことを考えながら、深月は陽太とともに料理を運ぶ。

 っていうか、カフェで出てきそうな朝食だ、と手の中にある白いシェル型の皿に盛られた支社長作の朝ごはんを眺める。

 よく見たら、野菜を洗っただけ、とか。

 チーズ切っただけとか。

 ちょっと焼いただけとかのものばかりなのだが。

 盛り付けが素晴らしい。

 センスの違いか……と深月はちょっぴり落ち込んだ。

 それにしても、いい天気だ。

 ちょっと寒いが。

「明るくなりましたよねー。
 お正月過ぎると、ぐっと明るくなる気がしますね。

 夕方暗くなるのも、すごく遅くなるし」

 広いダイニングテーブルに皿を置いた深月は少し伸びをするようにして岸の方を見た。

 海風が神社の辺りと同じようで少し違う。
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