好きになるには理由があります
「いやよ。
 噂が広まったせいで、支社長があんたを秘書にしなかったら、私、ただのガセネタ広めた奴になるじゃないの」

 はは、と笑った深月は、
「今現在、もっとも私を秘書室に上げたがってるのは、支社長じゃなくて、貴女ですよね」
と言ったあとで、

「すぐにお持ちしますね~」
と言って、クリアファイルを取りに備品倉庫へと向かった。



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