好きになるには理由があります



 パタン、と閉まった深月の部屋の扉を陽太は見ていた。

 ……可愛いじゃないか。

 パジャマにすっぴん。

 見られて嬉しかったが、ふと気づけば、杵崎も見ている。

 そして、清春に至っては、毎晩パジャマな深月や湯上りな深月や、寝起きでぼんやりな深月を見ているはずだ。

 ……兄になりたい。

 俺も深月の兄になりたい、と一瞬、莫迦なことを考えてしまった。



< 409 / 511 >

この作品をシェア

pagetop