好きになるには理由があります
「寝る前に、電話を切らずに、ちょっと見てみろ」

 はい、と言って深月はベッドから出て、そっとドアを開けてみたが、誰も居ない。

「気のせいでした」

「そうか。
 清春か」

 どんな会話だ……。

「外部から侵入した形跡もなく、異状もないのなら、それは清春だ。
 部屋に鍵をかけて寝ろ」

 おやすみ、と電話は切れた。

 ……なんでだ、と思いながらも、一応、言われた通り、深月は鍵をかけて寝た。

 


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