都の剣〜千年越しの初恋〜
「サシャ様には、サシャ様の事情があると思いますから…。サシャ様が何者であろうと、助けていただいた感謝の気持ちは同じです」
瑠璃(るり)様とお呼びしてもよろしいですか、そう言ってツキヤはサシャの手を握る。その手には、瑠璃の宝石のついたブレスレットがつけられていた。
「もちろんだ」
触れられたことが恥ずかしく、サシャは顔を赤くしながら言う。初めての距離に胸の高鳴りがまた始まっていく。
「では行きましょう」
ツキヤはそう言ってサシャと手をつないだまま、神社の石階段を降りた。
ツキヤとサシャは、町を歩きながら見たい店を見て回る。いつも一人でサシャは町を歩いているが、隣にツキヤがいると楽しみ方も変わり、いつもと違った楽しさが生まれていた。
かんざし屋に入った時、ツキヤはサシャにかんざしを買ってくれた。花模様が美しい青いとんぼ玉のかんざし。サシャは、ツキヤが選んでくれたそのかんざしを一目で気に入り、早速自分の美しい黒髪につけた。
「……どうだろうか?似合うか?」
瑠璃(るり)様とお呼びしてもよろしいですか、そう言ってツキヤはサシャの手を握る。その手には、瑠璃の宝石のついたブレスレットがつけられていた。
「もちろんだ」
触れられたことが恥ずかしく、サシャは顔を赤くしながら言う。初めての距離に胸の高鳴りがまた始まっていく。
「では行きましょう」
ツキヤはそう言ってサシャと手をつないだまま、神社の石階段を降りた。
ツキヤとサシャは、町を歩きながら見たい店を見て回る。いつも一人でサシャは町を歩いているが、隣にツキヤがいると楽しみ方も変わり、いつもと違った楽しさが生まれていた。
かんざし屋に入った時、ツキヤはサシャにかんざしを買ってくれた。花模様が美しい青いとんぼ玉のかんざし。サシャは、ツキヤが選んでくれたそのかんざしを一目で気に入り、早速自分の美しい黒髪につけた。
「……どうだろうか?似合うか?」