藍と未来の一つ屋根の下
純のセリフに、未来は顔を背けた。

「ミクちゃんて実はさ、可愛いって言われ慣れてるでしょ」

未来は首を振った。

「あ、俺今ので分かった。絶対言われ慣れてる」

でも、藍からは一度も言われたことがない。

「でも男からダイレクトに言われたことはあんまりない」

純が未来の顔を覗き込んだ。

「違うな。あるな」

未来の頭に田村先輩の顔がよぎる。

「なんで彼氏作らないの?
なんか理由があるでしょ」


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