転生令嬢は小食王子のお食事係
 かぶとたまねぎのとろっとした食感に、かぶの茎の部分のシャキシャキ感がアクセントになっていて、いくらでも食べられてしまう。
 料理を作ったことで、離れのキッチンは問題なく使えることが分かった。マリオンからの報告で部屋の方も荷物の整理が終わり、細々とした部分も整え終えたらしい。
 午後は一度、本館の方の厨房を見にいってみるのもいいかもしれない。
「エマ、午後は本館の方の厨房を見にいきたいのですが、一緒に行ってくれますか?」
「え、アイリーン様、本館に行くのですか?」
 私の言葉に先に反応したのはマリオンだった。
「第二王子は不在らしいですが、王妃様の依頼には取り組まないといけないでしょう? 本館の厨房がどんな状態かくらい確かめておいたほうがいいと思いまして」
「なるほど。私も同行しなくでよろしいですか?」
「マリオンの手が空いているのでしたら是非同行してほしいですが、大丈夫ですか?」
「ええ、あらかた終わりましたので見に行く程度でしたら大丈夫です」
「では一緒にお願いします。エマは大丈夫ですか?」
「はい! 王子宮の料理長と挨拶をしておきたいです! お会いしたことないので……」
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