転生令嬢は小食王子のお食事係
エマが来たので、私はクッキーをひとつずつ渡す。
「はい、いつもの味見ですよ」
「やったー!」
本当に嬉しそうに笑ってエマはクッキーを頬張った。
粗熱の取れたマフィンも型から外し、潰さないようにバスケットいっぱいに詰める。
王子宮の厨房を片づけたら、私とエマは離れに戻る。
マリオンを交えて夕飯を済ませ、寝る支度をしようかなという時間帯になったところで、離れにお客様が現れた。
――コンコン
ドアノッカーで玄関を叩かれる音が響く。
誰かがくる予定などはなかったので、一緒にいた私とマリオンは顔を見合わせる。
不審に思いながらもマリオンが恐る恐る「はい、どなた様でしょうか?」と玄関ドア越しに答えた。
「僕だ、開けてもらえないか?」
名乗らない相手にマリオンは不信感を強め、一層訝しい表情になる。
しかし、私はその声に心当たりがあった。
「マリオン、入れてあげて」
「しかし、いいのですか……!?」
「はい、いつもの味見ですよ」
「やったー!」
本当に嬉しそうに笑ってエマはクッキーを頬張った。
粗熱の取れたマフィンも型から外し、潰さないようにバスケットいっぱいに詰める。
王子宮の厨房を片づけたら、私とエマは離れに戻る。
マリオンを交えて夕飯を済ませ、寝る支度をしようかなという時間帯になったところで、離れにお客様が現れた。
――コンコン
ドアノッカーで玄関を叩かれる音が響く。
誰かがくる予定などはなかったので、一緒にいた私とマリオンは顔を見合わせる。
不審に思いながらもマリオンが恐る恐る「はい、どなた様でしょうか?」と玄関ドア越しに答えた。
「僕だ、開けてもらえないか?」
名乗らない相手にマリオンは不信感を強め、一層訝しい表情になる。
しかし、私はその声に心当たりがあった。
「マリオン、入れてあげて」
「しかし、いいのですか……!?」