転生令嬢は小食王子のお食事係
「では、王妃宮の厨房にいるキッチンメイドのエマを一緒に連れていきたいのですが、可能でしょうか?」
「エマね。本人の意向もあるから断言はできませんが、そのように手配してみましょう」
「ありがとうございます!」
「急なお願いで申し訳ないけれど、第二王子……レオナールのことをどうぞよろしくお願いいたしますね」
 そう言って、王妃様は微笑んだ。その表情には息子を心配する母の心境が見て取れた。
「はい」
 引き受けたからにはしっかりとやろう。戸惑いを捨て、私ははっきりと返事をした。


「マリオン、お部屋に戻ったら大急ぎで支度しなくてはね」
「そうですね。何しろ五日後からですから、時間があまりありません。迅速に準備を整えなくては」
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