転生令嬢は小食王子のお食事係
 マリオンは神妙な顔で頷く。もしこれがマリオンじゃない側仕えならば、気をつけろどころか積極的に手を出されるようにと言うかもしれない。性格はともかく、相手は第二王子だ。既成事実を作ってその妻の座に……と考える貴族もいるだろう。
 しかし、マリオンは地位や権力より私自身の幸せを考えて言ってくれている。
 それが嬉しくて、あんなことがあったのに私は微笑んでいた。

 その日は、王妃宮から念のためにと持ち込んでいた食料でお腹を満たし、早々に就寝する。
 不安しかない出だしになったが、これから三ヶ月できる限りのことをしようと思う。
 たとえそれが第二王子に響かなくても……。
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