寂しがり屋の月兎
さすがに自分が情けない。というか普通にひどい。

二年二組出席番号一番、有明である。

同じクラスだったとは、露にも……。

項垂れた有明に、望は慌てたように声をかける。

「あのっ、いいんです! 気にしてません! 私だって、まだ名前全然覚えてないですし」

名前ならともかく、その顔に全く見覚えがなかった。

……我ながら……。

ますますへこむ有明に対して、なぜか望が必死になっている。

「私の顔なんて覚えてなくて当たり前です! 目立たないですし、友だちもいませんし。私も、有明さんだからすぐに覚えられたようなもので……。他の人のことはわかりません」

「……私だから覚えられた?」
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