今宵、貴女の指にキスをする。
「妊婦さんを押し倒す訳にはいかないから。今日はずっと円香の指にキスをし続けようかな」
「っ!」
「フフ。そうだな……木佐円香作品のような言葉で、円香を口説く。そういうのも悪くないね」
慌てふためく円香に、相宮は真剣な声色で言う。
「今宵、貴女の指にキスをする。いいね?」
そう言うと、再び相宮は円香の指先に唇を添わせた。
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