年下幼なじみにずっと愛されてました




私の様子がおかしいと思った結衣は、放課後ファンクラブに紛れて体育館に来て怪しい人を探ったり、あの人たちが隠した私の物を証拠を撮ってから元に戻してたりしてたみたいで…。


『ごめんね。本当はやめさせたかったけど、証拠がないと逃げられると思ったから。大丈夫!ちゃんと拭いて戻してたから!』



私は結衣に隠してたのに、結衣は証拠を取るために野蛮な行為を一時的だとしても見逃してしまってごめんと謝った。

そんなことまでしてくれて、私の方がお礼を言ってもいい足りないぐらいなのに、『親友なんだから、そんぐらいするでしょ。』とさらっと言われ、思わず泣いてしまった。


それに、様子がおかしいと思った時点で遥に言ってたらしくて、それから遥もファンクラブに注意を払っていたらしい。


『心配かけるから黙ってたんだろ?莉子は優しいからな。』


そう言った遥の表情は笑ってたけど、傷ついた様な顔に見えて…。

ああ、私は前と同じ過ちをしてしまったのかもしれないと思った。





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