年下幼なじみにずっと愛されてました
そんな声を聞きながら、素直に可愛いなと思った。
青春って感じだ。
「笑ってるぞ…っ!」
「可愛いっ!」
遥と隼人くん、稜先輩の正面の席にはマネージャーたちがそれぞれ座っている。
表情がキラキラしていて、恋なのか、それとも憧れや興味本心か。
彼女たちの顔を見ていると、体育館に集まるファンクラブの人たちを思い出した。
「…憧れ、が強いのかな…。いや、恋の気持ちもあるよね。」
向かいの両サイドを見ながら、キラキラとした笑顔を見せる彼女たちにつられて、自然と口角が上がる。
「莉子ちゃん!遥くんと隼人くんは学校でやっぱり人気なの?」
私が見ていることに気づいた部屋が一緒だったマネージャーの子に話しかけられる。
私?と思ったけど、きっとあれだ。遥たちに話しかけるより、私と一緒に話した方が話せると思ったんだろう。
「そうですね!2人ともバスケ上手なので。」
「莉子先輩にそんなこと言ってもらえるなんて嬉しいっす!」