年下幼なじみにずっと愛されてました
とてもにこやかな隼人くんの笑顔が遥ごしに見える。
「莉子ちゃんはどうなの!?やっぱモテるっしょ?」
隼人くんの笑顔につられていると、勢いよく話しかけられる。
「いえっ、そんなことないです。」
「モテモテだよー!絶対!莉子ちゃん寝起きでもすっごい可愛いもん!」
必死に首を横に振り、否定する。
「お前らズルッ!」
「可愛い〜んだよ莉子ちゃん!眠そうな顔もめっちゃ可愛い!」
うー…、私の恥ずかしい場面を暴露されてる気がするのは気のせい?
向かい側の人たちが私をじっと見てくるので、耐えきれずに俯いてしまう。
「可愛い!!まじやばい!」
「想像しただけで既に可愛い!」
「俺には何も聞いてくれないんですか。」
俯いていた私に聞こえたのは、遥のまっすぐな声
その一言で、マネージャーたちは嬉しそうに、さっきとは違い、踏み込んだ質問をしていく。
「彼女いますか!?」
「好きなタイプは!?」
だけど、遥はまともに返す様子はなく、「どうですかねー。」なんて言葉を繰り返している。