年下幼なじみにずっと愛されてました
「俺も遥も彼女はいないですっ!好きなタイプは可愛い子っすかね〜!」
隼人くんが機嫌良く答えていく。
「莉子ちゃん彼氏いる?」
「いえっ、いないです。」
私の目の前に座る男の子たち
というか、私と飛鳥先輩の前に男の子が固まっているため、多少の圧を感じる。
「莉子、のらりくらり返してれば良いからね。」
「はい。飛鳥先輩」
飛鳥先輩もいっぱい話しかけられて大変なのに、私のことを心配してくれている。
「莉子ちゃんバスケ好きなの?」
「あっ、そうですね。」
「莉子先輩バスケ上手いんすよ〜!」
「隼人、うるさい。先輩の個人情報言い過ぎ。」
「まじ!?やってたの!?」
隼人くんの言葉に被せるぐらいのスピードだった遥
いつからやってたのか、とか一気に問われ始め、困っていると、
「先輩の情報与えすぎだろ。何勝手に色々喋ってんだ。」
「莉子先輩の良さを広めたいだろ?」
「広めなくていい。あと、名前呼ぶな。」
「そういうもんか〜?」
遥と隼人くんの会話が入ってきた。
少しだけ、遥が冷たく感じたけど、きっと私を思ってのことだ。
それはなんとなくわかる気がした。