年下幼なじみにずっと愛されてました







びゅうっと風が吹き、葉っぱがたくさん舞っている。





あ…、


「遥、葉っぱが…。」



遥の頭に葉っぱがついていた、けど、見えなくなって、膝立ちになり遥の頭に手を伸ばす。



あれ?ついてたのに。


膝立ちのまま、気のせいかなと思いながら、遥の頭を色んな角度から見る。


その時私のお腹回りが遥の体に触れていることに気づかないまま。
なんなら、隼人くん側の頭を覗き込んでる時に自然と遥の肩に手を置いていたことにも気づかないでいた。




「んーー…あっ、あった。取れたよ遥」


あったー!なんて軽く感激しながら正座に戻り、遥に葉っぱを見せる。


その時の距離がかなり近くて動揺し、遥と目が合ったまま固まってしまう。




「…ありがとう、莉子」





遥の優しい笑顔を至近距離で見つめてしまい、何も返せないまま距離を取る。






そんな私たちを見ていた飛鳥先輩と稜先輩が何か言いたげに2人で顔を合わせてたのには気づかない。


隼人くんは舞ってきた葉っぱを払うのに夢中だった。






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