年下幼なじみにずっと愛されてました
「お疲れ様でしたー!!!」
「また会える日を楽しみにしてます!!」
「幸せな合宿でした!イケメン最高です!」
「連絡待ってますっ!」
「気長に待ってるんで!」
帰りのバスに乗るまで色んな人たちが私たちを囲んでいた。
手にはたくさんの紙の束
名前と学校名、背番号が書かれていて、電話番号やSNSのIDなどたくさん書かれている。
ものすごい個人情報なので、とりあえず無くさないように、落としたりしないように、気をつけながらバスへの道を歩く。
隣には飛鳥先輩もいて、私たちの前には稜先輩と遥、隼人くんがマネージャーさんたちと他校の選手に囲まれている。
時折きゃー!と歓声を上がるのを聞きながら話しかけてくれる人たちに会釈する。
「おーい、もう帰るぞー。」
私たちの乗るバスの前でさくちゃんが呆れたように言った。
他校の先生たちの早くしろという声も聞こえる。
「もうお前ら1番前な。他みんな乗ってるから。人気者は仲良く一列で座ってな。」
さくちゃんはそう言うと、さっさとバスに乗って後ろの席に座っていた。