年下幼なじみにずっと愛されてました
バスに乗り、空いてるのはさくちゃんが言った通り1番前の一列のみ
「俺、真ん中の通路のとこで良いっすよ!」
「おお、まじ?んじゃあ俺こっち。飛鳥もな。」
「え、何。私莉子の隣が良いんだけど。」
「はいはい、素直に甘えとけ。」
「何が?…って、ちょっと。」
稜先輩が飛鳥先輩の手を引いて、飛鳥先輩を窓側の席に押し込む。
「莉子先輩、どうぞ奥に。」
「あ、ありがとう…。」
隼人くんと遥が私が窓側の席に行けるように避けてくれてる。
そして隣に座ったのは、遥
右半身が完全にくっついてる状態
膝の上に置いたリュックを抱きしめながら緊張しているのを感じる。
「いやー、俺センターになった気分です!顔面最強グループのセンターって気持ち良いっすね!」
「隼人はセンターの感じじゃないよなー。もっとクールな奴だろ。遥みたいな。」
「そうなんですよねー。俺は端の奴ですよね!」
隼人くんのテンションが高く、稜先輩も参加している。
飛鳥先輩の声はあまり聞こえない。
気になって見てみれば、うるさいと言ってそうな表情でたまに隼人くんを見ていた。