年下幼なじみにずっと愛されてました
校内で遥の姿が見えたら、すぐ道を変えたり。
登下校も女子を誘って帰ったりしていた。
ある日の放課後、女子バスケ部と男子バスケ部が隣同士で部活をしていた。
そしてその日は女子バスケ部の顧問の先生が出張でいなくて、男子の顧問の先生が女子もまとめて指導していた日だった。
ひと通り走り込みやシュート練習をした後、男子と女子で試合することになった。
『莉子!』
『遥!』
色んな声が飛び交っている中、よくボールが回ってきていたのは私と遥だった。
男女で試合をすると女子が不利なのは当たり前
でも、そこを壊そうと女子バスケ部全員で頭を使って試合をしていた。
『高さとパワーじゃ勝てないから、正確性とチームワークでやるしかないよね。』
『うん。女子相手だからちょっと手抜いてる男子もムカつく。』
それは所々に伝わるもので、なるべく触れないようにしてるのがものすごく分かる。
怪我しないようにって気を使ってくれてるんだけど、本気でやってよ!って思っちゃう私たち
『時間ですよー。』
長い髪の毛をポニーテールにした男子マネージャーがやってくる。
『わあ、汗びっしょり。ちょっと…。』
鼻に両手を置き、笑いながら戻って行くマネージャー
『ムカつく!!こっちは部活してんだよ!』
『あんたみたいに男誘惑しに来てないから!』
『キツイ匂いぷんぷんさせて!』