年下幼なじみにずっと愛されてました
あのマネージャーはやたらと私たちを馬鹿にしてくる。
前には女らしさがないと遠回しに言われたりもした。
バスケが好きでやってる私たち
汗だくでも、髪がボサボサになろうとも大丈夫。
でも、異性の目とかが気になる時期
バスケに支障がない程度には気を使っているつもりだ。
だから、女らしくないとか言われると気にしてないつもりでも、どこか胸に刺さっていた。
試合が再開し、進んでいく中で、遥をマークする場面があった。
しつこく、しつこくマークしている時に、ふと遥との距離の近さに気づいた。
そして、遥と目が合い、一瞬思考が停止する。
その時、さっきのマネージャーの言葉が蘇り、無意識で体が遥から離れようとして、足を引いてた。
『遥!』
『っ!莉子!』
お尻を強く打ち、目を開ければ、遥が私に覆い被さるようにしていた。
『大丈夫?莉子』
『うん。ごめん。』
『頭打った?』
『お尻打っただけ。大丈夫だよ。』
みんなに囲まれ、遥に背中を支えられながら起き上がる。
遥にパスしたボールが、私にぶつかりそうだったらしく、遥が助けてくれた。