年下幼なじみにずっと愛されてました




『みんな、ごめんね。大丈夫。遥ありがとう。』


『ガードの距離感じゃなかったと思うんですけどぉ。先生、私、女の子が男の子と試合するの危ないと思うんです。ほら、みんなも気を使ってるし。』




ねぇ?と言いながら遥の服を軽く引っ張るマネージャー

それに気づかない遥は私の手を握って立たせてくれる。



それを冷たい目でマネージャーが眺めていた。





それから色々なことが起こった。


バッシュが隠されたり、鞄にぐちゃぐちゃのテーピングのゴミが入れられてたり。

最初は部活の時だけだった。


だからバスケ部のみんながたくさん助けてくれたし、怒ってくれたから耐えられてた。




…耐えてたのがウザかったのかな。

校舎内で怪我させようとしていたのか、何かしらに躓き、何度か膝をぶつけたけど、怪我まではしなかった。




そして、あの日

頑張って耐えてた私の心が完全に折れた。












その日は部活が休みの日で、久しぶりに結衣と帰る約束をしていた。


『あ、ごめん結衣。ちょっと待ってて!バッシュ取りに行ってくる!』


『バッシュ?』


『うん!洗おうと思ってたの。』



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