拝啓 元カレ上司サマ

優しい想い


新幹線から降りてから、逸る気持ちを押さえながらタクシー乗り場に並ぶ。

沙穂はその間、予め聞いておいた麗香の母親の携帯に電話をして、間もなく到着することを伝えた。

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沙穂の到着を静かに待つ麗香は、母親の勧めるままに、野菜スープを飲んでいた。

何時もの母の作る優しい味は、自然に涙を誘う。

ここに帰って来て良かったと、麗香はつくづくそう思った。





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