拝啓 元カレ上司サマ
「大将、ご馳走さま。また来るよ」
煌太は満腹になった腹を撫でながら、店を後にした。
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「さて、帰りますか」
そして煌太は、大学時代にバイトをしていた店のある辺りを通って帰ろうと思い立った。
そこは駅前通りの結構な繁華街で、ファッションビルや飲食店、そして少し先にはホテル街へと続いている。
時刻は8時半を回ったところで、若者達でごった返す駅前広場前の大きな交差点の信号が赤になった。
「相変わらず人が多いな」