拝啓 元カレ上司サマ

整えられた散策コースを、高めのヒールの靴で歩いていた時のこと。

優希は暫くして、足を挫いてしまったのだ。

踞って足首を押さえていると、昼休みで散歩していた男性社員が彼女に近寄って声を掛けてきた。

「大丈夫ですか?足首やっちゃったんですね…。ああー、そんなヒールではダメですよ」

と言われて、優希は苦笑い。

その男性が肩を貸しましょうと、彼女の手を取る。

スミマセンと彼に言って、優希は控え目に手を出して、男性に身体を預けた。








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