拝啓 元カレ上司サマ
この二人がどう受け取るだろうかなどとは全く考えないで、麗香の近親者に半分懺悔のような気持ちで、これまで何年もの間、どうしようもなく燻っていた心の内を、オーナー夫婦に吐露してしまった訳だが…。
それでも麗香に受け入れてもらえなくとも、陰ながらでも良いから、彼女の役に立てることをしたいんだと思いの丈を打ち明けたのだった。
さて、やはり煌太もオーナー夫婦の反応が気になるところだけれど、不安げな様子で二人に目線を送る。
「岡谷さん、よく話してくれました」