拝啓 元カレ上司サマ
小さな友達
ある日の昼下がりのこと、煌太はいつものように手土産を持ってオーナー宅へと向かう。
ちなみに今日の土産は、果物を使ったタルトで、小ぶりなフォルムの可愛い一口サイズのものだ。
営業所近くの店で売っている、ちょっとしたブームになっているのがそれで、出張から帰る時に会社の女の子達に買って行ったら、物凄く喜ばれた代物である。
「あれ?今日はお客さんが来てるのか…」
いつものオーナーの車ではない、黒いワンボックスカーが駐車してある。