拝啓 元カレ上司サマ
こんな土曜の夕方に、麗香のフリフリフリルのエプロンを借りて、楽しそうにお粥を炊いているなんて…。
他に会うような相手は居ないのかと、煌太のことを気の毒に思ってしまった。
どうしてこんな子持ちの女なんかを、心配してくれるのだろう。
煌太ならば、まだまだ女性にも引く手数多のはずなのに、何時までも気に掛けてくれるのは心苦しいと、麗香は感じてしまう。
「どうして、どうして、こんな私のことなんか、気にしてくれるの?」