拝啓 元カレ上司サマ

熱が上がってきたのか、どうにも感情のコントロールが出来ずにいる麗香は、グスングスンとすすり泣く。

二人が付き合っていたのも随分と前のことで、今さら償いだとかはどうでも良いと思っているし、煌太の大切な時間を、もう自分達のためになど使って欲しくはないのだ。

どうか、誰か他の女性と幸せになってと、麗香は嗚咽を漏らす。

そしてとうとう、熱で意識が朦朧としてきたところで、ダイニングテーブルに突っ伏して眠ってしまったのだった。











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