拝啓 元カレ上司サマ

受け入れてもらえないと分かると、麗香は宗也に尋ねる。

貴方の居ないこの世界で、どうして生きていけるのかと…。

しかし、宗也は晴れやかな顔で、こう答えた。

「麗香には子供達が居るじゃないか。それに、もう君には大切に思ってくれる、あの人が居るだろう?」

そう言って、宗也はあっと言う間に消えてしまった。

麗香は慌てて待ってと言ってみるが、もう何処にも彼は居ない。








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