拝啓 元カレ上司サマ

それから、田上家の墓に参り、煌太と入籍した旨を報告する。

そして麗香は、一筋の涙を流す。

宗也と共に暮らした日々は、幸福であった。

しかしながら、彼から託された子供達には、本当の父親の思い出も大切だけれど、育ての親だって立派な父親になれることを、麗香は知っている。

幼い頃にその育ての親から受けた温かな気持ちは、今でも大切に感じているから。



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