拝啓 元カレ上司サマ

会いたくない人に、どうして朝イチで出会うのだろう?

どうやら、同じ電車に乗っていたようで、煌太が麗香におはよう周防さんと、爽やかに声を掛けて来た。

たまたま一本電車を遅らせたばっかりに…。

麗香は、小さく溜め息を吐き、煌太の目を見ずに挨拶した。

そして、何時もより速歩きをして、何時もと同じ出勤時間になっていた。

「はあ~疲れた。朝から気が滅入るな」











< 82 / 496 >

この作品をシェア

pagetop