拝啓 元カレ上司サマ

苦しい日常が始まった。

あれだけ気にしないようにと思っていたのに、考えれば考える程、気になって気になって仕方ない。

麗香は一年程頑張ったけれど、もう限界が直ぐソコに来ているようだ。

出るのは溜め息ばかりで、少しやつれて、以前のような誰よりも美しくて綺麗に微笑むイメージではなくなっていた。

時々、同期の社員から、どこか体調が悪いのかと尋ねられる。

その度に、曖昧に答えているのだけれど、麗香自身も本当にマズイかも知れないと思うようになってきた。

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